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みずなぎどり(ファー30)にてレースに参加しました。
今回の青函カップは予想に反して好天に恵まれ、勇んで船へ乗り込みました。忘れ物を取りに戻るアクシデントがありましたがスタート海面は24艇の船が集まり壮観な眺めです。
生憎良いスタートは切れませんでしたが、ポートに返してすぐにフレッシュウィンドをとることができました。軽風でしたが比較的安定した風でしたので西へは延ばさずに海峡を目指しました。午後からは風も弱まり予想していたほど潮に流される事も無く平和なセーリングを楽しんでおりました。
夕方になり大間が近くに見える頃からはなかなか竜飛との内側へ入れません。微風軽風のコンディションにも関わらずライトゼノアは補修された部分から裂け目ができていてセールチェンジを余儀なくされました。弱いパフを掴みながら船を止めないようように走るのが精一杯で、潮のあるところでは流されるままを余儀なくされましたが、幸い多少東か後ろに流される程度で何とか残航を減らしていきました。しかし今更西を目指せる訳でもなくじりじり日が傾いて行く中、平舘海峡に入った後は、風は今ひとつで、佐井村沖あたりにつく頃には夜の気配が迫ってきていました。
あたりが暗闇に包まれるとスピードメーターはおろかマストトップのウィンデックスさえ持たないみずなぎどりはブラインドセーリングの世界です。時々チェックするハンディGPSだけが頼りでしたが、幸い先行艇の航海灯が見える位置をキープできていました。なかなか方向が変わらない灯台の光に悪い潮をくらっているのではと時々恐怖に取り憑かれるのですが、そんな時もGPSは頼れるクルーの一員でした。
深夜になり、後ろからヒタヒタと近づく影がありました。白いセールだけが確認できてどんな船かどんな向きかもよくわかりません。すぐ後ろまできてからやっと白いセールはスピンであることがわかり、どうやらこちらは風向きを読み違えていたようです。すぐさまアビームにトリムし直しましたが、角度の違いがあったとはいえ、あっさりスタボ側をすり抜けられました。しかしこのおかげでこちらの艇速は増して2時間もしないうちに先行集団においつきました。
5〜6艇の集団に追いつき、このままブッチギリかと思いましたが気まぐれな風に翻弄されて叶わぬ夢となってしまいました。それでも何艇かは視界にとらえつつレースは続きます。夜半過ぎからから雨が降り出し、最悪なコンディションでしたが明るくなる頃には風が吹き出して残り十数マイルの地点で突然大きな破裂音とともにブームが折れました。丁度もうひと頑張りしようとバイオ燃料の補給中だったのですが気をとりなおして折れたブームを外す作業にとりかかりました。シートをクリューからとって一応トリムできるようにしたのですが幸いアビームの走りでしたのでレース続行です!この後のロールコールでブーム破損の報告をするとリタイアせずに続行するのでね?と念をおされました。雨がひどくなり、視界も怪しくなってきてフィニッシュまであと数マイルの地点でまたもや後ろから迫るヨットの影。ブームの無いメインセールではスピード勝負などできるわけがないのですがここで負ける訳にいきません。なんとかリードを守り、21時間と18分でフィニッシュしました。
今回参加した船の中では最小の船の中の一艇だったため修正順位はオープンクラス2位となりました。
応援して下さった方々、艇長はじめ一緒に戦ってくれたみなさん有り難うございました。来年の青函カップにどんな形で参加できるかまだ未定ですが、必ず参加したいと思っています。
※近日中にムービーをここかfacebookにupします。
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