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その後コミッティーと参加艇長との協議の結果来月7日に延期となりました。
ノーザン艇内には万障繰り合わせて集結したメンバー達が待機しておりましたが、三々五々解散となりました。
泡の出る燃料等で暖気運転しておりましたので、拍子抜けしてしまったメンバーもおりました。
そこで、そんなメンバーのために秘蔵の映像を公開します。
暑かった夏を思い出して下さい。
みずなぎどり(ファー30)にてレースに参加しました。
今回の青函カップは予想に反して好天に恵まれ、勇んで船へ乗り込みました。忘れ物を取りに戻るアクシデントがありましたがスタート海面は24艇の船が集まり壮観な眺めです。
生憎良いスタートは切れませんでしたが、ポートに返してすぐにフレッシュウィンドをとることができました。軽風でしたが比較的安定した風でしたので西へは延ばさずに海峡を目指しました。午後からは風も弱まり予想していたほど潮に流される事も無く平和なセーリングを楽しんでおりました。
夕方になり大間が近くに見える頃からはなかなか竜飛との内側へ入れません。微風軽風のコンディションにも関わらずライトゼノアは補修された部分から裂け目ができていてセールチェンジを余儀なくされました。弱いパフを掴みながら船を止めないようように走るのが精一杯で、潮のあるところでは流されるままを余儀なくされましたが、幸い多少東か後ろに流される程度で何とか残航を減らしていきました。しかし今更西を目指せる訳でもなくじりじり日が傾いて行く中、平舘海峡に入った後は、風は今ひとつで、佐井村沖あたりにつく頃には夜の気配が迫ってきていました。
あたりが暗闇に包まれるとスピードメーターはおろかマストトップのウィンデックスさえ持たないみずなぎどりはブラインドセーリングの世界です。時々チェックするハンディGPSだけが頼りでしたが、幸い先行艇の航海灯が見える位置をキープできていました。なかなか方向が変わらない灯台の光に悪い潮をくらっているのではと時々恐怖に取り憑かれるのですが、そんな時もGPSは頼れるクルーの一員でした。
深夜になり、後ろからヒタヒタと近づく影がありました。白いセールだけが確認できてどんな船かどんな向きかもよくわかりません。すぐ後ろまできてからやっと白いセールはスピンであることがわかり、どうやらこちらは風向きを読み違えていたようです。すぐさまアビームにトリムし直しましたが、角度の違いがあったとはいえ、あっさりスタボ側をすり抜けられました。しかしこのおかげでこちらの艇速は増して2時間もしないうちに先行集団においつきました。
5〜6艇の集団に追いつき、このままブッチギリかと思いましたが気まぐれな風に翻弄されて叶わぬ夢となってしまいました。それでも何艇かは視界にとらえつつレースは続きます。夜半過ぎからから雨が降り出し、最悪なコンディションでしたが明るくなる頃には風が吹き出して残り十数マイルの地点で突然大きな破裂音とともにブームが折れました。丁度もうひと頑張りしようとバイオ燃料の補給中だったのですが気をとりなおして折れたブームを外す作業にとりかかりました。シートをクリューからとって一応トリムできるようにしたのですが幸いアビームの走りでしたのでレース続行です!この後のロールコールでブーム破損の報告をするとリタイアせずに続行するのでね?と念をおされました。雨がひどくなり、視界も怪しくなってきてフィニッシュまであと数マイルの地点でまたもや後ろから迫るヨットの影。ブームの無いメインセールではスピード勝負などできるわけがないのですがここで負ける訳にいきません。なんとかリードを守り、21時間と18分でフィニッシュしました。
今回参加した船の中では最小の船の中の一艇だったため修正順位はオープンクラス2位となりました。
応援して下さった方々、艇長はじめ一緒に戦ってくれたみなさん有り難うございました。来年の青函カップにどんな形で参加できるかまだ未定ですが、必ず参加したいと思っています。
※近日中にムービーをここかfacebookにupします。
20時からの艇長会議までの間に早めの夕食と翌日の朝迄の食料の買い出しをすませて、気象情報をもう一度チエック。南東が吹く予報でしたが午後からこの時間までマリーナの中では西から北西の風で、本当に南東がくるか少々不安でした。艇長会議は特に問題もなくスムーズに終わりましたが、船に戻るとすでに20時30分も過ぎていて慌ただしい出航になりました。スタート海面へ行く迄の間に身支度をしてデッキに戻るとすでにスタート海面に到着。風は微風以下の弱い風、メインを揚げて5分前の時計を合わせます。
各艇とも走れるか走れないかの微風で、厳しいスタートになりそうでしたが21時にスタートの音響信号は鳴らずにスタート延期となりました。本部船のフラッグもよく見えず、回答旗での手順で再スタートと思い込んでいたのですが10分後にあっさりスタートのホーンがなりました。弱すぎる風を掴んでかろうじて船は進んでいましたが、スタートライン解消の時間までにラインを切れるかどうかは実に微妙でした。振れ回る弱い風にあわせて必死にトリムをしてかろうじてライン解消数分前に一番でスタートを切りましたが、今回の参加艇は4艇のみです。
スタート後も右へ左へ後ろへ前へと風は気まぐれでしたが、セールを合わせ続けて南東のいい風を期待してジェネカーのセットもしてありました。そんなこんなで1時間15分後、南東のそよ風がきてその直後に東からのブローが入り、船は俄然走り出しました。一気にバウからスプレーが上がり、緩い上りの風です。ジェネカーは断念してすぐにメインをワンポンです。
この後、浜益沖までは9ktオーバーで一直線です!最高速度は12ktを記録しました。
高速セーリングで比較的はやく浜益の灯台が見えましたが、ホタテの漁具をかわすために暫く我慢のフリーのコースです。漁具をかわしたあたりからはハンディのGPSとにらめっこでマーク探しです。船はスタボのクローズで浜益の街へ向っています。ほぼ並走していたDチームはまだ岸よりへのアプローチを初めていません。回航マークに付いているフラッシュライトを最初に発見したのはKY川さんでした。
発見できた時には11時方向で余裕のマーク回航とタカをくくっていたのですが、マークに近づくにつれ風は左に振れ、暗がりで距離の目測を誤ったこともありジャイブとタックを余計にうつはめになりました。しかしトップ回航!
即ジャイブで来たコースを沖出しですが後続のDチームは若干のぼり気味。こちらも見えていない漁具を心配しながら上り気味でおさえます。数分後Dチームが風下後方へと進路をかえたので安心していたのですが、突然内側に入るように風上後方へでてきました。こちらはナビゲーションをさぼっていたので漁具の位置がはっきり把握できていませんでした。こちらも進路を小樽沖へ向けて復路は強風の中でスピード勝負となりました。3位以下の2艇はすでに視界にはなくまさに一騎打ちの様相となり空が白み始める頃には小樽の山が見えてきました。風は南東で若干のぼる風です。
ヘルムスの位置迄強烈なスプレーが届き、ドジャーはあまり意味がありませんでした。デッキもキャビンも非常にウエットでかぶっている帽子からは常に水が滴り落ちている状況です。復路ではバッテーリーが上がって計器があてにならなくなったり、ジブファーラーの巻き取りのロープが切れたりとアクシデントがありましたが、ホームポートが見えると安心するのはいつも一緒です。フィニッシュの小樽港前迄若干落ちたとはいえ風は吹き続けて8時間と41分で56マイルを走り終え、1位との時間差僅かに2分の2位でした。
参加された皆さんお疲れ様でした。いくつかのトラブルに見舞われながら走り続けてくれたJ−120にも感謝です。
何が起きるか、明日のスタート海面までお楽しみに!
詳細は後日、勝納リポートにて…
みずなぎどりチームも今回で3度目の遠征でいい感じのチームになってきたのですが、今回残念なことにヘルムのk又さんが家の事情で欠席です。急遽艇長自ら舵をとることになったのですが、必然的に私は2人か3人前の仕事をしなくていけないのかと少々不安を抱えて陸路で函館へと向いました。
前日の8日の昼頃函館入りして船の整備と準備をしましたが、昨年のこのレースでは
メインセールの破損の憂き目に遭い今回はこの日の為に艇長が用意したメインを初めてセットしました。手を掛けたいところは多々あったのですが、日暮れとともに作業を終了して、艇長会議に望みます。帆走指示書は特に気になるところもなくシャンシャンで終了。引き続き函館ではいつもお世話になっているk野さんに今回もお世話になっていつもの大門の店でエネルギー補給となりました。いつものようにおいしい海の幸をたくさんご馳走になって後発で小樽から函館へ向っている艇長とSちゃんを待ちますが、みなさんお疲れの様子で一旦ホテルへ退散です。私たちがホテルへ着くとほぼ同時刻の艇長一行が到着して軽く一杯となりましたが、私は運転の疲れもあって一足先に休むことにしました。
翌朝は五時起床で船へ向います。
明けて当日朝は気持ちの良い快晴で、気持ちも高まります。
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