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20時からの艇長会議までの間に早めの夕食と翌日の朝迄の食料の買い出しをすませて、気象情報をもう一度チエック。南東が吹く予報でしたが午後からこの時間までマリーナの中では西から北西の風で、本当に南東がくるか少々不安でした。艇長会議は特に問題もなくスムーズに終わりましたが、船に戻るとすでに20時30分も過ぎていて慌ただしい出航になりました。スタート海面へ行く迄の間に身支度をしてデッキに戻るとすでにスタート海面に到着。風は微風以下の弱い風、メインを揚げて5分前の時計を合わせます。
各艇とも走れるか走れないかの微風で、厳しいスタートになりそうでしたが21時にスタートの音響信号は鳴らずにスタート延期となりました。本部船のフラッグもよく見えず、回答旗での手順で再スタートと思い込んでいたのですが10分後にあっさりスタートのホーンがなりました。弱すぎる風を掴んでかろうじて船は進んでいましたが、スタートライン解消の時間までにラインを切れるかどうかは実に微妙でした。振れ回る弱い風にあわせて必死にトリムをしてかろうじてライン解消数分前に一番でスタートを切りましたが、今回の参加艇は4艇のみです。
スタート後も右へ左へ後ろへ前へと風は気まぐれでしたが、セールを合わせ続けて南東のいい風を期待してジェネカーのセットもしてありました。そんなこんなで1時間15分後、南東のそよ風がきてその直後に東からのブローが入り、船は俄然走り出しました。一気にバウからスプレーが上がり、緩い上りの風です。ジェネカーは断念してすぐにメインをワンポンです。
この後、浜益沖までは9ktオーバーで一直線です!最高速度は12ktを記録しました。
高速セーリングで比較的はやく浜益の灯台が見えましたが、ホタテの漁具をかわすために暫く我慢のフリーのコースです。漁具をかわしたあたりからはハンディのGPSとにらめっこでマーク探しです。船はスタボのクローズで浜益の街へ向っています。ほぼ並走していたDチームはまだ岸よりへのアプローチを初めていません。回航マークに付いているフラッシュライトを最初に発見したのはKY川さんでした。
発見できた時には11時方向で余裕のマーク回航とタカをくくっていたのですが、マークに近づくにつれ風は左に振れ、暗がりで距離の目測を誤ったこともありジャイブとタックを余計にうつはめになりました。しかしトップ回航!
即ジャイブで来たコースを沖出しですが後続のDチームは若干のぼり気味。こちらも見えていない漁具を心配しながら上り気味でおさえます。数分後Dチームが風下後方へと進路をかえたので安心していたのですが、突然内側に入るように風上後方へでてきました。こちらはナビゲーションをさぼっていたので漁具の位置がはっきり把握できていませんでした。こちらも進路を小樽沖へ向けて復路は強風の中でスピード勝負となりました。3位以下の2艇はすでに視界にはなくまさに一騎打ちの様相となり空が白み始める頃には小樽の山が見えてきました。風は南東で若干のぼる風です。
ヘルムスの位置迄強烈なスプレーが届き、ドジャーはあまり意味がありませんでした。デッキもキャビンも非常にウエットでかぶっている帽子からは常に水が滴り落ちている状況です。復路ではバッテーリーが上がって計器があてにならなくなったり、ジブファーラーの巻き取りのロープが切れたりとアクシデントがありましたが、ホームポートが見えると安心するのはいつも一緒です。フィニッシュの小樽港前迄若干落ちたとはいえ風は吹き続けて8時間と41分で56マイルを走り終え、1位との時間差僅かに2分の2位でした。
参加された皆さんお疲れ様でした。いくつかのトラブルに見舞われながら走り続けてくれたJ−120にも感謝です。
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