[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こちらはG藤さんAM野先生のナビゲーションを信じて目標地点へバウを向け続けました。風は幾分前に振れ、緩い上りです。午前3時前に目的地近くに到達して皆でマークの上で光っているフラッシュライトを探しながら進みましたが、なかなか発見に至りません。視界に入って来たのは目的地の回航を終えて復路に入ったトップ艇です。マークは近いぞ! 間もなく残りすべての艇が視界に入ってきてさながらインショアのコースレースの回航シーンのように接近戦です。マークへのアプローチに入ると回航を終えた船がこちらへ向って来ます。こちらはスタボー、向こうはおそらくポートでしょうけど暗がりで位置関係をハッキリ確信できません。しかも艇速は8ノット前後で相手の行動もよくつかめません。大事をとって大きくベアしてマークへアプローチの予定でしたが、大きく落としたあとの目測を誤り、あわやマークタッチ!マークぎりぎりを通って一気にジャイブ、即座にラフしてアビームで帰りの210度を目指します。マークの回航は参加艇の中で一番最後でしたが、トップ艇との時間差は一時間も無いはずです。30マイルを走ってこの時間差ならレーティングを掛けた修正時間ではおそらく一位か二位です。帰りのコースでは風はさらに吹き上がりアビームでジブをNO2くらいまで巻いても若干オーバーパワーです。潮が向い潮でGPSでの対地速度は7ノットくらいです。他の船は沖出しコースで走っていますが、ノーザンとの距離はあまり広がらずトップ艇以外は視界の中にあります。
いつしか夜が明けて0600過ぎにコミッティーから連絡があり、現在地を報告してトップ艇はじきにフィニッシュするであろうことを報告すると、陸からはトップ艇がまだ見えていない様子でした。
ほどなくしてオタモイの崖がこちらからも見えてきて、小樽の街はモヤがかかっているのが見えました。どうやら小樽沖は風が無いようです。案の定、残り18マイルを切ると風はしだいに弱くなり先行している船もすっかり止まって見えます。風の方向はアビ−ムでしたがキャプテンからスピンを出せと指示が出ました。スピンのアビームで前の船と確実に近くなり気持ちも高ぶってきましたが、都合の良い風は長くは続きませんでした。風はさらに弱くなり、スピンも孕まなくなりスピンを降ろして辛抱の神経戦になりました。右へ左へ後ろへ振れるかすかな風に合わせてセールをトリムし続けました。そしてまたもやきっかけは後ろからの風でした。弱いながらはっきりしたランの風を観音開きで掴みました。視界にあった3艇のうち2艇は既に後ろを走っています。前を行くMチームも観音開きで応戦してきましたがこちらを引き離すほどのパワーはありません。残り2マイルを切って北に振れた弱い風でフィニッシュマークを目指し、セールがふらふら揺れるほど弱い風の中を1100過ぎに14時間弱で60マイルを走りきりました。
先行していたMチームとの時間差約10分は修正時間で充分すぎるほど勝っている時間でした。そして昨日JSAF外洋北海道のWEBで公開された成績表によるとファーストホームしていたはずのDチームがなんとDNF! ノーザンは一艇だけのオープン参加なので順位は付けられていませんでしたが、優勝のMチームよりも良い成績で、ノーザンにとって実に久しぶりの良い結果となりました。
参加された皆さん、お疲れさまでした。昨夜レース結果の速報をMLで流しましたのでさぞかしおいしいお酒が飲めたことと思います。次回のレースは8月の小樽カップになると思いますが、次回レース中の燃料はいかほどにしましょうか?
芋焼酎ダブルロックで2杯いちゃいました。
ビデオを見ていると、船酔いで両手が痺れるぐらい気持ちが悪かったことなどすっかり忘れてしまいました。レ-スも楽しくブログも楽しい、一粒で2度美味しいなんちゃらら~~。
キャプテンはじめS籐さん、G籐さん、K田先生、K川さん、ありがとうございました。
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |